Stats of the Rivers

川の様子を見に行ってます。

Ruby Hacking Guide を Kindle で読めるようにする

Rubyソースコード完全解説 という本があります。

その名の通り Ruby 処理系のソースコードについて解説もので、 Ruby Hacking Guide (略して RHG) という名称でも知られています。 他に類を見ない日本語で書かれた言語処理系ソースコード解説ということで非常に貴重な本です。

さて、この本は2002年に出版され、残念ながらすでに絶版となっているこの本ですが、ありがたいことに2004年に著者の青木峰郎さんが HTML 形式で本文を公開*1されていて、今でも全文を読むことができます。 でもやっぱり Kindle で読みたいので Kindle 用の .mobi ファイルをつくることにしました。

基本的には、以下の流れで .mobi ファイルを生成します。

  1. RHG の HTML 版のアーカイブをサポートページからダウンロードする
  2. .mobi ファイル生成のためのコマンドラインツールであるところの KindleGen 2.9 を Amazon Publishing Programs のページからダウンロードする
  3. RHG の HTML ファイルのエンコーディングを iso-2022-jp から UTF-8 に変換し、ひとつのファイルにまとめる
  4. kindleGen コマンドで .mobi ファイルを生成する

ツールを揃えるまではすんなりと行くと思いますが、項目3がちょっとやっかいです。 あわあわと変換スクリプトを書いていたら miyagawa さんがスクリプトを書いてくれました。 *2 ただ、RHG の HTML ファイルに不正な文字が含まれておりそのままでは動かせない部分があったので、その辺りの処理をごにょごにょしたスクリプトを使いました。 *3

あとは簡単で、以下のようにコマンド*4 を投げるだけで rhg.mobi というファイルが生成できます。

$ ruby rhg-mobi.rb > all.html
$ kindleGen all.html -c2 -verbose -locale ja -o rhg.mobi

できたファイルを Kindle に転送すれば、Kindle でいつでも Ruby Hacking Guide を読めるようになります。 やったー。

RubyKaigi 2013 で "The Pragmatic Glitch" というタイトルの LT をしました。

先週末お台場で開催された RubyKaigi 2013 のライトニングトークセッションにて、The Pragmatic Glitch というタイトルで LT をしました。 タイトルの通りグリッチの話です。

スライドはこんな感じです。

RubyKaigi 2013 の LT は英語で発表することになっていたので非常に緊張していたのですが、数年前から関心あるトピックであるグリッチのエッセンスを発表できてよかったです。

RubyKaigi におけるグリッチといえば、2011年の日本Ruby会議2011における ucnv さんの発表である Visual Glitch, using Ruby でかなりの部分が語られているので、今回は背景的な話は割愛し、タイトルに示すように実用的 (pragmatic) で初学者でも比較的簡単にグリッチを作ることができる方法を紹介しました。

何人か、実際に試してみたという声も聞けて、個人的な目的は達成されたつもりでいます。

P5314581.edited

おまけ:リファレンス

更にグリッチについて学びたい方々に対していくつかのリファレンスを用意しました。

  • Iman Moradi et al. Glitch: Designing Imperfection. Mark Batty Publisher, 2009.

ヴィジュアルグリッチについての (ほぼ唯一の) 作品集。一般的なグリッチの体系について学べます。

Glitch: Designing Imperfection

Glitch: Designing Imperfection

  • 作者: Iman Moradi,Ant Scott,Joe Gilmore,Christopher Murphy
  • 出版社/メーカー: Mark Batty Publisher
  • 発売日: 2009/09/16
  • メディア: ハードカバー
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本文中にも紹介した2011年のRuby会議での発表。グリッチの基本的概念から主に datamoshing といわれる手法による動画を破壊する手法についてのトークです。 講演中に言及された (グリッチのためのライブラリであるところの) Photoshop はいつ公開されるのを未だに心待ちにしています。

  • Rosa Menkman. The Glitch Moment(um). Network Notebooks 04, Institute of Network Cultures, Amsterdam, 2011. ISBN: 978-90-816021-6-7.

グリッチの技術的・文化的背景についてかなり詳細に記述されている文献。面白い。絶対読むべき文献なのに存在に気づいたのは RubyKaigi の2週間くらいまえで、あまりしっかり読まずに発表に臨んでしまいました。 著者の Rosa Menkman さんはグリッチ界隈ではかなり有名な人 (彼女の Vimeo は強くお薦めです) なのですが、普段何している人なのですかね。

あと、オペラシティの ICC で来年3月まで開催されているICC オープンスペース2013 で画像グリッチをテーマにした ucnv さんの作品が展示されています。

内覧会で観せてもらったのですが非常に楽しい作品でした。 お薦めです。

東京Ruby会議10 (#tkrk10) で「レシピ検索開発のレシピ」という話をしました。

感想

東京Ruby会議 (#tkrk10) で「レシピ検索開発のレシピ」という話をします。

あけましておめでとうございます。

今年はもっといろいろ書いて行こうと思います。本当です。ブログのタイトルも分かりやすいものに変えました。

#tkrk10 で話します。

2013年1月13日・14日に東京の千葉の美浜で開催される東京Ruby会議 にて15分程お話させていただくことになりました。 初日 (13日) の昼過ぎあたりです。

レシピ検索開発のレシピ という表題で、いつも仕事でやっていることをざっくり話します。 (Rails っぽい話も Solr っぽい話もあまりしません)

参加される方はよろしくお願いします。

tkrk-10 の様子です。

オフィスでお菓子食べても良いことにする。

ぼくがお菓子食べてるの見つけたら1,000円払う。 - 寿司じゃないブログ
の記事以降、オフィスでお菓子を食べちゃ駄目という制約をかけていたけど、あれから体重が10キロ以上落ちたので、そろそろ撤廃します。

改廃するには3営業日以上前に告知するべしということだったので、3営業日後の7月2日からは件のエントリ内の全ての条項を廃することにしました。

体重が減ったという話。

なんかの飲み会で話の流れで痩せると宣言し、半年くらいで体重が10キロ強減ったのでその方法を書く。たぶん有意義ではない。
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食事制限と有酸素運動。
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あと Withings Wi-Fi 体重計 やらタニタの活動量計やらで、ひたすら体内の状況をモニタリングして、やばそうになったら食べるのをやめてみたり、プール行ったりすればどうにかなった。